​子供の集中力は勉強環境で改善できる?塾の講師が勉強環境の作り方を解説

学力UP

最近は子供が小学校に入学しても学習机を買い与えず、さらに子供部屋はあっても、リビングで勉強をさせる家庭が増えているといいます。でも、いざ中学受験となると「個室でじっくり取り組ませた方が良いのかな?」と迷う場合もあるでしょう。実際に受験生が勉強に集中できるのは、どんな環境なのでしょうか。今回は、受験生が勉強に集中できる環境づくりについて解説していきます。

1,勉強環境づくりで最も大切なこと

大前提として、中学受験生にどんな勉強部屋を与えたらいいのかは、その子の性格によるところもあります。例えば、早熟で自立心が旺盛な子供であれば、個室で机に向かう方が勉強 もはかどる場合があるかもしれません。しかし一般的に言えば、小学生はまだ子供です。本人に任せてひとりきりにするとかえって落ち着きをなくしたり、別のことに興味が移るなどしてなかなかやる気が続かないのが普通でしょう。

そのため、勉強環境づくりで最も大切なのは、「子供の性格・勉強進捗を把握しつつ、勉強 を楽しませる」こと。

よくやりがちなのが、勉強環境だけ提供して、あとは子供の意思に全て任せてしまうパターン。確かに子供の自主性を育むという観点では正しく見えそうですが、今回の目的はあくま でも勉強の成績を上げることです。もし子供が環境だけ与えて勉強をしないのであれば何かしらの対策を講じる必要があります。

また反対にやりがちなのが、勉強の進捗を細かく管理して、子供に勉強の楽しみを与えないこと。確かに言うことを聞かない子供に「躾」として、勉強をやらせることで直近の成績は上がると思いますが、勉強の楽しさ・自主的に勉強をする楽しさを奪ってしまっては、今後 の成績が伸び悩んでしまいます。

このように、勉強環境づくりで大切なのは「子供の性格・勉強進捗を把握しつつ、勉強を楽 しませる」こと。いわば「子供との距離感」が最も大切なのです。しかし、どうやって子供 と良い距離感を作れば良いのか、具体的には何をすれば良いのか、は正直わかりにくい。そこで子供と良い距離感を作る上でのコツを3つにまとめてご紹介いたします。

2,勉強環境づくりのポイントは3つある。

繰り返しになりますが、勉強環境づくりで最も大切なのは「子供との距離感」。具体的に は、「子供の性格・勉強進捗を把握しつつ、勉強を楽しませる」環境を整えるのが大切です。

そこで具体的なアドバイスとして主に3つにまとめました。

  1. 家族で一緒に勉強する時間を持つ。
  2. いい意味で緊張感を持つ環境を作る。
  3. 勉強を楽しむ空間を演出する。

いかがでしょうか。この3つに共通するのは「一緒に受験・勉強に取り組む姿勢を見せる」「私はあなたの味方であり、子供の受験の成功を切に願っている」という姿勢が試されるということ。ここでは「勉強机は何が良いのか」「この参考書をやった方が良い」という手法論は語りません。最も大切なのは、「子供と一緒に目的に向かって努力する」という姿勢を子供に感じていただくことだと考えます。

それでは具体的にどうすれば良いのかについて解説していきましょう。

3,家族で一緒に勉強や読書をする時間を持つ。

まず大切なのは、「家族で一緒に勉強する時間を持つ」ということ。具体例を挙げるとすると、いくら「勉強しなさい」と子供に伝えたとしても、その両親が全く勉強しないで、毎日 ダラダラテレビを見ていたら、子供は勉強したいと思うでしょうか。良くも悪くも、子供は 親の背中を見て育ちます。それは勉強も例外ではなく、まずはご両親から一緒に勉強をしようと試みる必要があるのでは、と考えます。

他にも例えば、下の兄弟には「お兄ちゃん、お姉ちゃんと勉強する時間だよ」とうながして、絵本や学習漫画を読んだり、絵を描いたりする時間にしてはいかがでしょうか。

4,いい意味で緊張感を持つ環境を作る。

2つ目は、良い緊張感を持つ環境を作る。これはなぜ必要なのでしょうか。その理由は、良い緊張感が子供に「安心感」を与えるからです。

具体例として、最近は、子供部屋ではなく家族で使うテーブルやカウンターなどで勉強させる「リビング学習」という言葉がすっかり定着しました。実際に、多くの家庭で行われているようです。少し前になりますが、ある難関大学に合格した子の多くがリビング学習をしていたというデータが注目を集めたことも理由の一つです。

なぜリビング学習は勉強がはかどると言われるのでしょうか? その理由としては、まだ精神的に幼い小学生にとって、親が近くにいて見守ってくれた方が、安心感とほどよい緊張感を持って勉強に集中できることが多いと言われています。また親にとっても、家事などをしながら子供を見守ることができるので、安心感があります。

「自分が勉強しても誰も気にしていない」と思う子供と、「両親は自分の勉強を応援してくれている」と思う子供では、勉強のモチベーションが大きく異なります。今回、具体例としてあげたリビング学習ではなく、一人部屋がすでにある子供でも同じです。あくまでも管理者として「管理する」のではなく、「見守る」ということを意識してみてください。

5,勉強を楽しむ空間を演出する。

3つ目は、勉強を楽しむ空間を演出する。どうやって勉強を楽しんでもらうのかについて、 様々なアドバイスがありますが、これも大切なのは「自分が勉強を頑張ると、家族とってとても喜ばしいこと」という「一緒に頑張っている」という感覚を植え付けること。

例えば、勉強の成績は上がったら、子供の好きな料理を作ってあげる、子供に好きなゲームを買ってあげる、などでも子供の成績が左右しますし、子供と一緒にゲーム感覚でテストに望んで、目標点数をクリアしたら一緒にどこかに出かける、とかでも喜ぶでしょう。

このように、子供に対して「一緒に受験に望んているパートナーであり、勉強を頑張ったら 一緒になってお祝いしてあげる」という環境を作ってあげるのが大切です。

6,勉強環境が受験の成功を左右する。

以上、勉強環境づくりで大切なことを解説していきました。冒頭にも述べましたが、頭が良くなるサプリや食べ物、勉強机や参考書も非常に重要ですが、勉強の成果に大きく左右する のは、子供の勉強に対するモチベーション。そして、モチベーションをあげるために大切なのは「一緒に勉強に取り組み、一緒に喜び、一緒に悪いところ改善していくパートナー」として子供と接することではないでしょうか。

子供の勉強環境は将来に直結します。ぜひ、子供と向き合う時間を作って勉強環境を整えて みてください。